・毎年新しい苗に植え替える
・有機質肥料を多く施し、窒素肥料をひかえめに
・冷涼な気候を好み、適温は15~25℃。茎葉は-3℃でも耐える
・土壌適応性は広く、弱酸性(pH6.0~5.5)を好み、乾燥に弱い
・連作障害がでる(5年以上休栽する)
1. 親株植え替え(6/5~15)
秋に苗を購入して定植してもよいですが、ここでは親株から育苗して作る方法を紹介します。5月下旬~6月上旬、収穫の終わった親株を、別に新しく準備した幅1.8mの畝(1平方メートル当たり苦土石灰100g、マイティソイルII1㎏、サンフルーツ化成989号100g、溶燐40gを施す)に60㎝間隔で植え替えます。これを親株床といいます。
2.
親株床でランナーという根茎が伸びた先に子苗ができるので、それを育てます。こまめに除草し、中耕をくり返しランナーが重なりあわないよう配置します。
3.
小苗の育苗床を作ります。ここに親株から切り離した子苗を秋の定植時まで仮植します。肥料は親株床と同じほど施し畝幅は100㎝ほどとします。
4. 苗取り(8/20~9/5)
株から数えて2、3番目の子株(二郎、三郎苗)をとります。1番目の子株は花数ばかり多く果実が小さくなります。4番目以降は果実は大きいが数が少なくなります。
5.
苗取りのさい親株側のランナーを4㎝くらい残して切ります。ここには養分と水分があり、短期問なら株を弱らせないで済むからです.、親株とは反対側のランナーは根ぎわで切ります。
6. 仮植(8/20~9/5)
切ったらすぐに苗床に15㎝間隔で仮植します。成長点は呼吸をしているので、地上に出します。移植後はたっぷり水をやります。日中は避け夕方涼しい時間に行います。
7. ポット育苗
育苗用ポットで育る方法もあります。まずポットに用土をつめて水やりをしておきます。
8.
「二郎、三郎苗」をポットに植えます。要領は苗床の場合と同じです。
9. 子苗の管理
盛夏は日中よしずや寒冷紗で日よけをします。苗床やポットで約2ヵ月育てますが、この間にでる新しいランナーや枯れ葉は取り除きます。
10. 植え付け準備(10/5-15)
「イチゴは土作り」といわれます。弱酸性を好みますが、植え付けの30日前に苦土石灰80g/平方メートル程度は散布します。またマイティソイルIIは保水性、通気性、保肥性等の上で効果が大変大きいので可能な限り大量に施用します。最低でも2㎏/平方メートルは施し耕しておきます。写真はトウモロコシの収穫後の干した株を畝の中に入れる準備をしています。
11.
イチゴの根は肥料に弱いので15日前には基肥散布をし、できるだけ深く耕しておきます。施肥は基肥中心で、窒素を少なくし燐酸、加里は多めに与えます。1平方メートル当たりサンフルーツ化成989号100g、固形30号80g、重焼燐40g、硫酸加里15gほど(または〔N・P・K=8・8・8〕の化成肥料 2109、溶燐70g、硫酸加里15g)。畝は高さ18㎝、幅90㎝程度のものを植え付け直前に作ります。
12. 苗選び(10/10~15)
良い苗の条件は本葉5~6枚で30g程の重さで、葉の形がそろい元気で、株もと(クラウン)が充実し太さが2㎝程あること。また根は白く、太いものが多いことです。
13. 植え付け(10/10~20)
遅れると根張りが悪くなります。株間30㎝の2条植えが標準。浅植え原則で成長点に土をかぶせないよう注意します。親株側の残したランナーを畝の内側に向けて植えると花房が通路側に出るので管理や収穫の時に便利で、病気にかかりにくく、果実の着色も良くなります。
14.
プランターに苗を植えると、春にはベランダでもイチゴの収穫が楽しめます。
15. マルチング(11/20-30)
土の湿っている時、黒色マルチ(0.02㎜、135㎝幅)をしきます。このことにより肥料流亡防止、地温確保、雑草抑制、発病予防などの効果があります。まず①マルチを畝の上に広げ裾を土で押さえます②株の部分に穴を開け株をマルチの上に出します③晴天の場合は葉やけ防止のため、早く株を出します。積雪の多い所は雪解け後にマルチをかけます。この場合除草、中耕、追肥を同時にします
16. 花芽分化
イチゴの花芽は低温と短日によってつくられます。冬に十分低温に当てておくことが、実をたくさんつけるために必要です。また雪が降ると葉が傷むので、タフベルなどの園芸用ベタがけ資材をかけると、ある程度防ぐことができます。
摘葉・摘花(4/20~5/20)
冬に下葉が枯れてきたら早めにかきとり、病害虫の発生を防ぎます。また低温時、早咲きました花は結実しないので早めに摘み取ります。
17. 受粉(4/30~5/10)
4月下旬に花が咲き始めたら、日中、軟らかい筆で花の中を軽くなで、受粉させます。虫がきて自然に交配される場谷は必要ありません。
18. ランナーきり(5/20~5/30)
ランナーが伸び出します。子直が出来ると養分がそちらに行ってしまうのでランナーは早めに切ります。
19. 収穫(5/15~6/5)
開花後35~40日で収穫できます。雨にあたると実が傷みやすいので雨があがりしだい摘み取ります。
20.
ヘタ近くまで完全に赤くなったものから収穫します。時間は朝霧の残っている午前中が最適です。摘みたてのおいしさは家庭菜園ならではの味です。
21. 鳥よけ(5/15~6/5)
鳥の食害を防ぐため、収穫期にはアミをかぶせておくとよいでしょう。
病害虫対策と注意点
わりあい丈夫ですが、収穫期に長雨が重なると灰カビ病が発生しやすく、果実を腐らせます。ロニラン1000倍液、ポリオキシン600倍液を交互に散布します。散布は収穫の3日前までで、農薬の使用は最小限にとどめましょう。またベランダ栽培の場合、ハダニがよくでますから、発生初期にケルセンフ000倍を散布します。これも収穫3日前までに散布します。
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